マグナの磁石製品
フェライト磁石
豊富に存在する酸化第二鉄を原料とするフェライト磁石は、現在もっとも安価で安定的に供給できる焼結磁石(セラミック・マグネット)です。保磁力が高いので減磁しにくく、平面的な形状に適しています。
粉末の原料をプレス機で成型し、約1,200℃の炉で焼結するので、耐食性にも優れ、量産にも適しています。
異方性フェライト磁石(Anisotropic Ferrite)と等方性フェライト磁石(Isotropic Ferrite)の2種類にわけられます。
フェライト磁石の特長
- 材料を安価に安定的に供給できる。
- 保磁力が高いので減磁しにくい。
- 焼物なので割れ易いが、粉末の原料をプレス機で成型するので量産に適している。
- 比重が4.8g/cm³なので他の磁石よりも軽量化できる。
- 平面に2極~10極以上。また、外周にも多極着磁できるので、メーターやモーター等の需要が伸びている。
- ゴム磁石やプラスチックマグネットの原料に利用される。
主原料
酸化鉄 (Fe₂O₃)、ストロンチウム(Sr) またはバリウム (Ba)
フェライト磁石 よくある質問
フェライト磁石はどんなものに使用されることが多いですか?
電子機器用各種デバイス、文具類などに幅広く使用されています。外周に多極着磁できることから、メーターやモーターの需要が伸びています。
シミや欠けがあると磁力に影響しますか?
弊社の「外観基準」では磁石の性能に影響がないものを「通常品」として出荷しております。
掲載されていないサイズの磁石がほしい時はどのように注文すれば良いですか?
「お問合せ」よりお気軽にご相談ください。
フェライト磁石製品のご案内
異方性フェライト磁石
原料を磁界中でプレス成型することで、一方向に磁石の最小単位が整列し、異方性磁石となる。
【ウェットタイプ】主原料を水と混ぜてスラリー状(泥水状)にしたものを、金型に入れてプレス成型する。炉で焼結後、高さの寸法精度を上げるため、研磨加工そして洗浄処理をする。
【ドライタイプ】 原料の粉末を顆粒にしたものを使い、プレス成型し、炉で焼結する。ウェットタイプより磁力は7%ぐらい低いが、ウェットタイプと異なりプレス成型で面取りなどが出来る特長がある。
等方性フェライト磁石
主原料を粉末にし、さらに顆粒にしたものを使用する。磁界をかけないでプレス成型した後、炉で焼結する。着磁磁界をかけた方向に磁力が入るため、軸方向にも径方向にも磁力が出る。ただし、磁力は異方性フェライトに比べてよりも1/2程度の強さである。