マグネットBlog
第40回
日本磁友会創立10周年記念パーティ開催
ネオジム磁石の発明者、佐川眞人氏の記念講演
5月19日に銀座で日本磁友会の第21回総会が開かれました。日本磁友会は磁石製造・販売の主要な10社で構成された日本の磁石の業界団体で、磁石の発展を目指し2007年に発足しました。私も以前会長を務めさせて頂きましたが、現在は姫路電子の綱島社長が会長を努められております。
今年は創立10周年の記念総会としてネオジム磁石の発明者として知られる佐川眞人氏を招き記念講演をお願いしました。
佐川氏は、ノーベル賞候補としても何度か名前が挙がる磁石研究の第一人者で磁石の発展に大きく貢献されている方です。現在は大同特殊鋼の顧問をされています。
講演ではネオジム磁石開発時やレアアースの供給で一時生産が不安定になった時の苦労話や、ネオジム磁石の研究では今も日夜、改良に務めているお話、これからのロボット開発で磁石は大きく需要が増えるという見通しなどを述べられていました。
強力な磁場で製品の小型化に貢献してきたネオジム磁石ですが、安価で安定的に供給でき、高温に強いフェライト磁石も見直され、私は大きな期待を抱いています。
いずれにしろロボットの時代が到来しても磁石の明るい未来を確認できた総会でした。