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マグナカタログ写真撮影紀行 中国編 その3「レアアース」

ネオジム磁石に使われるレアアース

ネオジム磁石の材料、鉄、ボロン、ネオジウム

何年か前に、中国政府が希少金属、いわゆるレアアースの輸出を制限する政策を打ち出したことがあります。

レアアースは日本語で希土類と書き、磁石にも材料として広く使われています。ネオジウムやボロンはネオジム磁石に、サマリウムやコバルトはサマリウムコバルト磁石に、チタンやニッケルなどはアルニコ磁石の材料に使われマグナでも磁石製品として多くを輸入しています。

中国レアアース禁輸問題でマグナに取材

サマリウムコバルトの材料、鉄、銅、サマリウム

マグナがカタログ用に中国工場に撮影にいったときは、この禁輸措置問題が起こる少しまえのことでした。

磁石の製造工程を説明する頁を作るために、訪れた工場で磁石の原材料を撮りたいと工場の方に伝えると、快くバケツに入った材料を持ってきてくれました。ネオジウムやボロン、サマリウムなどのナゲットは普段めったに目に触れることはできません。貴重な材料のショットを撮ることができました。

その後、しばらくして中国政府のレアアース禁輸政策が始まり、希土類やレアアースという言葉がニュースに頻繁にのぼるようになりました。しかし、メディアも希土類の映像を持っていません。「レアアースとはいったなんぞや」ということで、このとき、マグナもメディアから多くの取材を受けました。

ある時、テレビ局から日曜日に電話があり、その日の夜のニュースに使うレアアースを材料としているネオジム磁石の映像を撮影したいと取材申込みがありました。北陸の川で鮎釣りを楽しんでいた私は急遽、電話で社員に休日出勤を頼み、撮影の仕方を電話で指示し、なんとか撮影することができました。このときのネオジム磁石吸着の映像はその夜のニュースに使われました。