株式会社マグナ 製品カタログVol.30
33/40

3131 ココがすごい!牛マグネットマグナが独自に開発 6ポール着磁バッグのアノ磁石もポットの磁石式プラグもこうして産まれた!!上が異物を吸着したリューマックス21C、下が従来品のアルニコ磁石。クギが外へ飛び出している。リューマックス21Cは、放牧牛に飲み込ませ牛の胃を守る牛用磁石の改良型として、マグナが独自に開発した牛マグネットです。従来のアルニコ磁石製の牛マグネットは棒状あるいは筒状の形で一対のN極とS極でできた単一の永久磁石に過ぎませんでした。磁極が両端部にのみに存在するため、着磁力が充分でないばかりか、両極部分に吸いついた金属製異物が磁石両極から外の方に突び出してしまい、臓器を傷つけることがありました。リューマックス21Cはヨークに同極の磁石を2個配置し、より高い磁力と、NとS、6ポール磁極で金属異物の飛び出しを防ぎ、牛の臓器を守ります。電器ポットの磁石式差込みプラグある電器メーカーが、小型のミルク用の電器ポットを売り出し、これが爆発的に売れました。ところが、半年後にこの電器ポットが新聞ニュースに大きく取り上げられることになったのです。ポットの差込みプラグのコード線をハイハイしてきた赤ちゃんが引っかけ、ポットが倒れて熱湯で赤ちゃんが大やけどをしたのです。その後同じような事故で死亡したケースも何件か発生し、社会的問題となりました。しばらくすると、私共の出番が■ってきました。磁石を使って、取り外しできる差込みプラグを考えて欲しいとの要望があったのです。そして採用されたのが、現在のキャッチ式マグネットの差込みプラグです。ある程度の引っ張り強度までは確実に接続され、それを超えると簡単にはずれる仕組み。何回もテストの結果、マグネットは異方性フェライトの15×12×4mmの大きさの角型、それを鉄のヨーク2枚でサンドイッチにしたマグネットキャッチ式に決まりました。この磁石式差込みプラグは現在も広く使われています。マグネット掛止具とは、今や当たり前にカバンやハンドバックに使用されている磁石の止金具のことをいいます。この磁石止金具の発想は、スピーカーの設計からヒントを得たものです。当時、アメリカの人達の間で、ラジカセやオーディオシステムがはやり、40φ〜100φのスピーカー用のフェライトリングマグネットが飛ぶように売れました。フェライト磁石の全盛期です。スピーカー用の磁石は磁力を音に変えるものですが、その磁力を吸着力に応用し、「磁石掛止具」が誕生しました。この設計では磁力が中心部に集中して、磁石単体の10倍ほどになる。磁力を最も有効に使う設計となっている。大型のフェライト磁石の寸法(m/m)は、17.5φ×7.5φ×3で、小型は13.5φ×5φ×2の型を使用。月500万個を生産し、出荷した。近年は全て中国の工場から月産800万個は出ているようだ。マグネット掛止具の磁石システムスピーカーの磁石システムバッグ金具開発秘話マグネット掛止具お子様の安全を守る!開発当時を振り返るblog記事より

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る